トランプ米大統領は9月15日、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で、ニューヨーク・タイムズ(NYT)に対して名誉毀損の訴訟を起こすことを発表しました。訴訟額は150億ドル(約2兆2千億円)に上り、同紙が民主党の「代弁者」として機能していると一方的に批判しました。
トランプ氏は、同紙が2024年の大統領選で民主党候補のカマラ・ハリスを支持したことを指摘し、これが自身やその支持層「MAGA」に対する長年の「嘘」に基づくものであると主張しました。彼は、NYTが「自由に嘘をつき、中傷し、名誉を傷つけることを許されてきた」と述べ、訴訟をフロリダ州で提起すると明らかにしました。
この訴訟は、NYTがトランプ氏に関する不正確な報道を行ったとする一連の主張に基づいており、トランプ氏はこれにより自身のビジネスや個人の評判が損なわれたと訴えています。彼は、NYTが意図的に「偽り、悪意的で、名誉毀損的な」報道を行ったと主張し、これが彼のブランド価値に深刻な経済的損害を与えたとしています。
この訴訟は、トランプ氏が過去に提起した他のメディアに対する訴訟と同様に、彼の政治的立場や公的イメージに対する影響を反映していると考えられます。

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