仮想通貨プラットフォームのOndo Financeは7月4日、米国の規制準拠フィンテック企業Oasis Proの買収を発表しました。この買収により、Ondo FinanceはSEC登録ブローカーディーラー、代替取引システム（ATS）、移転代理人（TA）の包括的ライセンスを取得する予定です。
Ondo FinanceのCEOであるNathan Allman氏は、「これによりトークン化金融の次の重要な章が開かれる」と述べています。買収価格は非開示ですが、規制当局の承認が必要となります。Oasis ProのCEOであるPat LaVecchia氏もOndo Financeのチームに加わる見込みです。
Oasis Proは2019年に設立され、デジタル証券の発行と取引をサポートする規制準拠のインフラを提供しています。2020年からFINRAメンバーとして活動し、USDCやDAIなどのステーブルコインでの決済を承認された初期のATS事業者の一つです。
アナリストによると、トークン化株式市場は2033年までに18兆ドルを超える可能性があるとされています。Ondo Financeは今後数か月で非米国投資家向けにトークン化株式へのアクセスを開始する計画です。
同社は既存のトークン化商品で14億ドル以上の運用資産を管理しており、買収により米国投資家向けの規制準拠トークン化証券エコシステムの構築が可能となる見通しです。
さらに、7月3日にはOndo FinanceとPantera Capitalが実世界資産（RWA）プロジェクトに2.5億ドルを投資する計画も報じられました。両社は従来の金融市場とデジタル資産セクターの統合を目指しています。
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