テキサス州のグレッグ・アボット知事は20日、300以上の法案に署名しましたが、注目のビットコイン準備金設立法案SB21には署名しませんでした。この法案は、州憲法の規定により、署名期限の6月22日までに知事が署名も拒否権も行使しなければ自動的に法律として成立する見込みです。
一方、アボット知事は準備金保護法案HB4488には署名を行いました。この法案は、将来設立されるビットコイン(BTC)準備金を恒久基金として保護する内容で、SB21との連携が想定されています。SB21は「テキサス戦略的ビットコイン準備金」の設立を目的としており、時価総額5,000億ドル以上の仮想通貨への州投資を認める内容です。
州議会上院は5月31日にこの法案を24対7で採択しており、ニューハンプシャー州やアリゾナ州に続く全米3番目のビットコイン保有州の実現が確実となっています。初期投資額は数千万ドル規模となる見込みで、州会計監査官が管理し、戦略的ビットコイン準備金諮問委員会が運用指導を担当します。
テキサス州は、仮想通貨に友好的な環境として知られ、多数のビットコインマイナーが拠点を置く重要な州です。この法案が成立すれば、テキサス州はビットコインを正式に「戦略的資産」として認めることになり、他の州や国への波及効果が期待されます。

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