テザー社は、ステーブルコインUSDTの発行企業として、初の貿易金融取引に着手しました。同社は投資部門を通じ、中東の大手石油会社と商品トレーダー間の原油取引に約4,500万ドルの資金を提供しました。取引は10月に完了し、原油の積み込みと輸送に必要な資金支援を行ったものです。テザー社は、この取引によりUSDTを利用して効率的かつ透明性のある決済を実現するとしています。
CEOのパオロ・アルドイノ氏は、テザー社が貿易金融事業で幅広いセクターに融資を拡大していく意向を示し、ブロックチェーン技術を活用したAML（マネロン防止）対応と高い透明性を強調しました。また、同社は9カ月間の利益が過去最高の77億ドルに達し、USDTの流通量も1,200億ドルに到達したと発表しています。
テザー社は他にも金融インフラやAI、バイオテクノロジーなどハイテク分野にも投資を拡大し、AI開発キット「Local AI」の発表も行っています。
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