2026年4月23日、米国司法省は東南アジアで展開されている仮想通貨詐欺拠点に対し、「スキャムセンター打撃部隊(Scam Center Strike Force)」による一連の協調措置を発表しました。この取り組みは、仮想通貨詐欺の撲滅を目指すもので、以下のような具体的な措置が含まれています。
主な措置内容
| 内容 | 詳細 |
|---|---|
| 訴追 | 中国人被告2名(ファン・シンシャン、ジャン・ウェンジェ)を電信詐欺の共謀罪で訴追。 |
| 仮想通貨の拘束 | 7億ドル超(約1,120億円)の仮想通貨を拘束。 |
| 詐欺ウェブサイトの差し押さえ | 503件の詐欺ウェブサイトを差し押さえ。 |
| テレグラムチャンネルの押収 | 高収入の仕事を偽って求人を行うテレグラムチャンネルを押収。フォロワーは6,000人超。 |
具体的な事例
シュンダ複合施設では、人身取引された労働者が暴力による脅迫のもとで詐欺行為を強制されており、ジャンの監督下では単一の米国人被害者から300万ドル超が詐取された事例も確認されています。両被告はその後カンボジアに移動し、活動を継続しようとしましたが、2026年初頭にタイ当局によって入国管理違反として逮捕されました。
被害者への影響
米司法省は、仮想通貨投資詐欺「OneCoin」に関する補償手続きを開始し、逃亡中の容疑者の捜索も行っています。2026年3月時点で、被害者通知プログラムを通じて8,935人の被害者に通知が行われ、そのうち77%が詐欺被害に気づいていなかったことが明らかになっています。推計で約5億6,270万ドル(約899億円)が、被害者が詐欺師に追加送金するのを防ぐことに成功しました。
仮想通貨犯罪の現状
FBIの2025年インターネット犯罪レポートによると、米国での仮想通貨関連犯罪の被害額は1.8兆円に達しており、AIを悪用した投資詐欺も報告されています。2023年から2024年にかけて、仮想通貨投資詐欺の報告被害額は39億6,000万ドルから58億ドルに増加し、2025年にはさらに24%増の72億ドル超に達する見込みです。
このような状況を受けて、米国政府はサイバー犯罪と詐欺行為への対処を優先する大統領令を発表し、打撃部隊の活動を強化しています。

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