ホンダは6月17日、高級スポーツカー「NSX」の修理に使用する代替部品を供給することを発表しました。2026年から、純正品の入手が難しい場合に、品質基準を満たす他の部品を「純正互換部品」として提供する予定です。この取り組みは、NSXの所有者が安心して長く愛車を乗り続けられるようにするためのものです。
対象となるのは、1990年から2005年にかけて発売された初代NSXモデルです。初代モデルはすでに生産を終了しており、純正部品が入手できない場合もあります。ホンダは、取引先による代替生産のほか、3Dプリンターや使用済み部品の再生といった新技術を活用して部品の調達を検討しています。
また、初代NSXを対象とした日本限定の補修サービス「NSXリフレッシュプラン」の受付は今夏に終了します。この新たな代替部品の提供開始に伴い、互換部品を活用した新しいサービスへの移行が予定されています。
NSXは1990年に初代が発売され、「日本唯一のスーパーカー」として人気を博しました。ホンダによると、現在も日本国内で約5000台の初代モデルが現役で走行しています。2代目NSXは2016年に発売されましたが、2022年に生産を終了しています。

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