秋田県の鈴木健太知事は29日、秋田県庁で三菱商事の中西勝也社長から、秋田県沖を含む洋上風力発電事業からの撤退について謝罪と説明を受けました。鈴木知事は「千載一遇のチャンスと地元官民を挙げて期待を寄せていた。たいへんな落胆というのが正直なところだ」と述べ、撤退の決定に対する失望感を表明しました。
知事はまた、県内の中小企業がこのプロジェクトに対して背伸びをして投資を行っていることを指摘し、「道義的、社会的な責任もぜひ果たしていただきたい」と強調しました。これに対し、中西社長は「真摯に反省し、約束した地域の皆さんへのことはきちんとさせていただきたい」と応じました。
会談後、中西社長は記者団に対し、「洋上風力関係で提案した共生策は引き続きさせてほしい。秋田で課題解決に資する取り組みを一緒にさせてほしいと知事に申し上げた」と語り、今後の協力の意向を示しました。
鈴木知事は中西社長から「誠意を感じた」と述べ、食品分野などの取り組みの継続だけでなく、広い分野の課題に対して総合商社の力を借りたいとの期待を示しました。三菱商事は27日に秋田沖の2海域でのプロジェクトから撤退することを発表しており、これにより地域の再生可能エネルギーの展望にも影響が出ることが懸念されています。
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