2025年8月15日、フィリピンの首都マニラで、日本人男性2人がタクシーから降りた直後に拳銃で撃たれ、死亡するという痛ましい事件が発生しました。現地の日本大使館は、最近日本人が被害に遭う拳銃を使った強盗事件が相次いでいるとして、注意を呼びかけています。
事件の詳細
事件は15日午後10時40分頃、マニラ市内の繁華街で発生しました。被害者は40代と50代の日本人男性で、近くのホテルに滞在していた観光客でした。タクシーから降りた直後、近づいてきた男に拳銃で撃たれ、即座に死亡しました。犯人は被害者の所持品を奪った後、もう1人の男と共にバイクで逃走しました。現場はカラオケ店や飲食店が立ち並ぶ観光地で、多くの外国人が訪れる場所です。
警察の対応と大使館の警告
地元の警察は、犯人の行方を追っており、現場周辺のパトロールを強化しています。また、目撃者の証言を基に捜査を進めています。日本大使館は、昨年以降、日本人が巻き込まれる拳銃強盗事件が約20件発生していることを指摘し、特に夜間の外出を控えるよう呼びかけています。強盗に遭った場合は、抵抗せずに身の安全を優先するようにとの注意も促されています。
過去の類似事件
フィリピンでは、日本人を狙った強盗事件が増加しており、昨年末には日本人男性が現金を奪われた際に撃たれて重傷を負う事件もありました。今年5月には、マカティ市の和食店で日本人客が拳銃を突きつけられる事件も発生しています。これらの事件は、フィリピンにおける日本人観光客の安全に対する懸念を高めています。
このような状況を受けて、日本大使館は引き続き情報収集を行い、在留邦人や観光客に対して安全対策を強化する方針です。

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