米外食大手マクドナルドは、2025年5月12日に今夏、米国内で最大37万5000人を雇用する計画を発表しました。この採用は、同社にとって過去5年間で最大の雇用増となります。
マクドナルドは、米国内に約1万3000店舗を運営し、約80万人の従業員を抱えています。長引くインフレの影響で業績は低迷していますが、2027年までに900店舗を新規出店する計画を掲げており、これに伴い採用を増やす必要があると判断しました。
また、米国内では「政府効率化省」による人員削減への不満や雇用悪化への懸念が高まっている中、マクドナルドは大規模な採用計画を打ち出すことで、トランプ政権への配慮を示し、人工着色料の使用禁止などに関して政権から譲歩を引き出す狙いがあると見られています。
米国の4月の雇用統計では、非農業部門の就業者の増加数は前月比で17.7万人でしたが、マクドナルドの採用計画はこれを大幅に上回る規模となります。

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