日産自動車は、内田誠・前社長と3人の副社長に対し、退任に伴う報酬として計6億4600万円を支払ったことを27日に公表しました。この情報は、同日発表された株主総会の招集通知で明らかにされました。
退任した役員の詳細
退任した副社長は以下の3名です:
- 坂本秀行氏
- 中畔邦雄氏
- 星野朝子氏
内田氏を含むこれらの役員に対する2024年度の総報酬は、退任分を含めて合計16億5900万円に達します。
経営状況と株主の反応
日産は2025年3月期の連結決算で6708億円の赤字を計上しており、経営再建に向けて2027年度までに世界で2万人の人員削減を行う計画を進めています。このような厳しい経営状況の中での高額報酬は、株主からの批判を招く可能性が高いとされています。
内田氏は、業績悪化やホンダとの経営統合協議の破談を受けて、今年3月末に退任しました。日産は6月24日に定時株主総会を開催する予定であり、そこでの議論が注目されます。
結論
日産自動車の退任役員に対する高額な報酬は、経営再建の努力と相反する形で株主の反発を招く恐れがあります。今後の株主総会での議論が、企業の透明性や経営責任にどのように影響を与えるかが注目されます。

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