中国電力は17日、送電網につないで充放電する電池群「系統用蓄電池(蓄電所)」をみずほリースグループなどとともに山口県に建設すると発表した。蓄電所は再生可能エネルギーの拡大に不可欠な電力の需給調整の役割を担い、電力市場を活用して収益を上げる。
事業の概要
中国電力グループの中電工や日本政策投資銀行なども参画し、特別目的会社「下松バッテリーエナジー」を設立した。中国電力が下松発電所(山口県下松市)跡地で建設中の蓄電所の1号機は、出力1万kW以上、蓄電容量3万kWh以上の系統用蓄電システムを設置するもので、2028年度中に運用を開始する予定だ。
建設予定地は、環境負荷の低減を図るため2023年1月末に廃止された石油火力発電所「下松発電所」(出力700MW)の跡地である。蓄電所は旧下松発電所のサッカー場だった場所に建設され、敷地面積は跡地全体の約2%に当たる約5千平方メートルとなる。中国電力にとって初の蓄電所となる。
系統用蓄電池の役割
系統用蓄電池は、大型の蓄電池を電力系統に接続し、再生可能エネルギーによる電力の余剰や不足に応じて充放電することで、系統の安定化に寄与する設備である。再生可能エネルギーの出力変動に柔軟に対応し、電力の需給調整の役割を担う。
中国電力は、電力市場での収益性に加え、電池寿命を予測して充放電を計画することで蓄電池の長期的な資産価値を最大化する運用を目指しており、旭化成と蓄電池運用最適化システムの共同開発も進めている。
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