2025年10月8日の東京外国為替市場では、日本の財政悪化への懸念から円売りが加速し、円相場は約8カ月ぶりに一時1ドル=152円台に下落しました。この動きは、2月中旬以来の安値であり、対ユーロでも円安が進行し、1ユーロ=177円台に達し、史上最安値を更新しました。
午前10時台では、対ドルで152円50銭付近、対ユーロでは177円50銭付近という水準で取引されており、いずれも前日同時刻比で大幅な円安・ドル高、円安・ユーロ高となっています.
この円安の背景には、自民党の高市早苗総裁が掲げる景気刺激策による財政赤字の拡大が影響しているとされています。高市氏は金融緩和志向であり、日銀の利上げを望まない姿勢が市場に円売り圧力をかけていると見られています.
市場では、日銀による早期の追加利上げの可能性が低いとの見方が広がっており、これが円のさらなる下落を招く要因となっています。特に、日米の金利差が拡大する中で、投資家は円を売ってドルを買う動きを強めています.

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