リップルXは2025年6月26日、大手クロスチェーン相互運用プロトコルのWormholeとの提携を発表しました。この統合により、XRPレジャー(XRPL)メインネットと今後リリース予定のXRPL EVMサイドチェーンにマルチチェーン相互運用性がもたらされます。
Wormholeの役割と実績
Wormholeは2020年の設立以来、35以上のブロックチェーンエコシステムで200以上のアプリケーションを支援してきました。このプロトコルは、10億件以上のクロスチェーンメッセージと600億ドル以上のクロスチェーン取引量を処理しており、ブラックロックやSecuritize、Apolloなどの大手機関投資家が利用しています。
統合のメリット
今回の統合により、開発者はXRP、発行資産(IOU)、多目的トークン(MPT)を含むXRPL対応資産を35以上の対応チェーン間で転送可能になります。また、メッセージングやデータトリガーを使用して、チェーン間でスマートコントラクトと相互作用できるようになります。
Wormhole財団の共同創設者ロビンソン・バーキー氏は、「XRPレジャーにWormholeを統合することで、企業金融で最も確立されたブロックチェーンネットワークの一つに、全ての主要ブロックチェーンにわたるさらなる可能性を解き放つ」と述べています。この提携は、規制に対応した相互運用可能な仮想通貨資産エコシステムの基盤としての役割を前進させるものです。
リップル社のCTOでXRPLの共同作成者であるデビッド・シュワルツ氏は、「真の大量採用には相互運用性が不可欠だ」と強調し、今回の統合が決済、DeFi、実物資産(RWA)の各分野での新たな選択肢を生むことを期待しています。

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