米IT大手マイクロソフトの創業者であるビル・ゲイツ氏(69)は、8日、2045年までの20年間で2000億ドル(約29兆円)を寄付することを発表しました。この寄付は、彼が設立した「ゲイツ財団」を通じて、感染症や貧困の根絶などに役立てられる予定です。
財団の解散と寄付の背景
発表によると、ゲイツ氏は財団の基金の残高も加えた上で、自身の資産のほぼ全てを寄付し、2045年末には財団を解散する意向を示しています。米ブルームバーグ通信によると、ゲイツ氏の資産は8日時点で1680億ドルであり、世界で5位の富豪とされています。
ゲイツ氏は、元妻のメリンダ氏と2000年に財団を設立し、これまでに1000億ドルを慈善活動などに寄付してきました。財団は当初、両氏の死後数十年で解散する方針でしたが、トランプ政権が対外援助予算の削減を進めているため、前倒しで寄付する必要があると判断したと考えられています。
喫緊の課題への対応
ゲイツ氏は、「世界には喫緊の課題が山積しており、助けを必要としている人々に手を差しのべねばならない」との声明を発表しました。この寄付は、世界中の困難な状況にある人々を支援するための重要なステップと位置付けられています。ゲイツ氏の取り組みは、今後の慈善活動に大きな影響を与えることでしょう。

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