プーチン大統領、ウクライナとの直接交渉を提案

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2025年5月11日、ロシアのプーチン大統領は、ウクライナを巡る和平交渉について、5月15日にトルコのイスタンブールでの直接交渉をウクライナに提案すると述べました。この発表はロシア大統領府から行われました。

停滞する交渉への対応

プーチン氏は、ウクライナとの直接交渉を一方的に打ち出すことで、停滞している停戦交渉にいら立ちを見せる米国に対して歩み寄る姿勢を示す狙いがあると考えられています。彼は、9日の対ドイツ戦勝記念日に関連して、外国首脳との会談が終了した11日未明にロシア大統領府で会見を行い、「ウクライナ側との対話を断ったことはない」と強調しました。さらに、前提条件なしに交渉を再開することを提案しました。

直接協議の中断

ロシアとウクライナの直接協議は、ロシアが侵略を開始した直後の2022年春以来、途絶えています。プーチン氏は「ロシアだけでなくウクライナ側も遵守する停戦は長期的な安定した平和への第一歩となる」と述べ、停戦の重要性を強調しました。

一時停戦の提案とその反響

プーチン氏は、戦勝記念日に合わせて、モスクワ時間の8日午前0時から11日午前0時までの72時間の一時停戦を一方的に決定し、ウクライナ側に同調を求めました。しかし、11日の会見では、停戦期間中に「ウクライナが大規模な攻撃を仕掛けた」と非難を強め、ウクライナ側もロシアが攻撃を継続したと主張しています。

トルコとの協議

プーチン氏は、トルコのエルドアン大統領と近く協議し、ウクライナとの交渉について協力を要請する考えも示しました。これに対し、ウクライナのゼレンスキー大統領は、10日に首都キーウを訪問した英独仏とポーランドの4カ国首脳との会談で、米国が提示した30日間の無条件停戦について、12日から停戦を実施する用意があると表明しました。

欧米の反応と今後の展望

ロシアが停戦を拒否した場合、欧米の首脳は大規模な追加制裁を科す考えを示しています。プーチン氏が一方的に提示したウクライナとの直接交渉の提案は、交渉を続ける姿勢を示すことでロシアへの強硬な措置を回避したい狙いもあるとみられます。

プーチン氏は会見で、ウクライナ側が示した停戦提案には言及しませんでしたが、2025年で戦勝80年となる対ドイツ戦勝記念日に関連し、7〜10日にかけて訪ロした約20人の首脳との会談を「真の団結」の証しだと謝意を示しました。モスクワの「赤の広場」で開かれた式典には、中国の習近平国家主席やブラジルのルラ大統領など20カ国以上の友好国首脳が参加し、プーチン氏は演説で「真実と公正は私たちの側にある」と自国の正当性を主張し、国民の団結を鼓舞しました。

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