東京ディズニーリゾート、2036年までの長期経営戦略を発表

東京ディズニーリゾート（TDR）を運営するオリエンタルランド（OLC）は、2025年4月28日に2036年3月期を最終年度とする長期経営戦略を発表しました。この戦略の中で、特に注目されるのは29年度から通年稼働を開始するクルーズ船事業です。

OLCは、今後の投資計画として、期間中に少なくとも3300億円を投じることを明らかにしました。クルーズ船事業は、この投資計画の柱となるものであり、舞浜エリアの拡張余地が限られている中で、客単価の引き上げに寄与することが期待されています。

OLCは「既存の枠組みにとらわれない付加価値の創出に取り組む」と述べており、クルーズ船事業を通じて新たな体験を提供することで、来場者の満足度を高め、リピーターを増やす狙いがあります。

舞浜エリアは、東京ディズニーランドや東京ディズニーシーを中心に発展してきましたが、物理的な拡張には限界があります。そのため、OLCは新たな収益源としてクルーズ船事業を選択しました。この事業は、ディズニーファンにとって新しい体験を提供し、リゾート全体の魅力を高めることを目指しています。

OLCの長期経営戦略は、クルーズ船事業を通じて収益の多様化を図るとともに、既存のテーマパークの魅力をさらに引き出すことを目指しています。これにより、東京ディズニーリゾートは今後も国内外の観光客を惹きつける存在であり続けることが期待されます。

オリエンタルランドの新たな長期経営戦略は、クルーズ船事業を中心に据えたものであり、舞浜エリアの限られた拡張性を考慮した上での革新的なアプローチです。今後の展開に注目が集まる中、東京ディズニーリゾートがどのように新たな付加価値を創出し、顧客体験を向上させていくのか、期待が高まります。