IBM、量子コンピューター研究拠点を公開

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米IBMは、ニューヨーク州郊外の「ワトソン研究所」に設置した最新量子コンピューターシステムを公開した。高さ約2メートルの量子コンピューター3基からなるこのシステムは、装置最下部に頭脳となる半導体を搭載しており、商用化に向けた開発段階は「6〜7合目」の水準に達したとしている。

IBMは、米商務省の支援を受け、量子コンピューティング分野に今後5年間で約1.6兆円(100億ドル)以上を投資する計画を発表した。この投資には研究開発、設備投資、製造規模の拡大、エコシステムパートナーシップ、企業買収が含まれる。さらに、IBMと米商務省は2026年5月、量子コンピューター専用の半導体ウェーハ工場を運営する新会社「Anderon」を設立することで合意しており、CHIPS法に基づく約1570億円の政府支援と、IBMによる同額の出資が見込まれている。

IBMは2029年までに、200の論理量子ビットを備え1億回の論理演算を連続して正確に実行できる、世界初の大規模誤り訂正量子コンピューター「IBM Quantum Starling」の構築を目指している。これは、従来のコンピューターでは不可能な複雑な計算を実用的に処理できる段階への移行を意味する。IBMは2016年に世界で初めて量子コンピューターをクラウド上で公開して以来、毎年性能を向上させており、今回の発表は長期的なロードマップの重要なマイルストーンとなる。

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