イーサリアム財団は、北極圏のスヴァールバル諸島で約100人のコア開発者が集まり、次期大型アップグレード「Glamsterdam(グラムステルダム)」の実装に向けた集中作業を行ったことを報告しました。この合宿「ソルドニュ・インターオプ」は、1週間にわたり行われ、以下の重要な成果が得られました。
主な成果
| 成果内容 | 詳細 |
|---|---|
| ガスリミット下限目標の合意 | 新たなガスリミット下限目標を2億に設定(現在の6,000万からの大幅引き上げ) |
| ePBSの安定動作 | ブロック作成者と提案者の役割を分離・最適化し、処理効率を向上 |
| EIP-8037のガス価格調整 | ガスコストを固定値に再定義し、現実の負荷に近づける |
Hasu氏は、ガスリミットの引き上げがイーサリアムのメインネットの実行能力を3倍以上にすることを指摘し、需要が同じであれば手数料が数年間ほぼゼロのままで推移する可能性があると述べました。
技術的進展
合宿では、以下の技術的な進展も確認されました。
- 並列処理の機能テスト: ブロック処理の並列化により、複数のトランザクションを効率的に処理できるようになる。
- ブロックアクセスリスト(BAL)の最適化: クライアントにブロックの読み書き設定に関する情報を提供し、並列実行やI/Oのバッチ化を可能にする。
- FOCILやネイティブアカウント抽象化: 検閲耐性系機能やアカウントの抽象化に関する作業も進展。
今後の展望
各チームは、今回のプロトタイプを本番環境に対応させるための作業を進める予定です。現在、手数料の安いレイヤー2(L2)が利用されている傾向がありますが、メインネット(L1)の規模拡張により、L1の需要が増加する可能性があります。
短期的には需要が増えない場合、ガス代のバーンが減少し、弱気要素となる可能性がありますが、長期的にはL1のユーザーや取引量が増えることが期待されています。
コインベースの市場レポートによると、イーサリアム上での価値がメインネットに集中する傾向が観測されており、イーサリアムは2025年10月以降、主要なレイヤー2トークンを上回るパフォーマンスを示すとされています。

![]() |


