ビットコインの生みの親とされるサトシ・ナカモト氏は、推定1340億ドル以上の資産を持つ世界有数の富豪でありながら、保有するビットコインを一度も移動させたことがありません。彼が保有するビットコインは、初期のネットワークマイニングで蓄積されたもので、2010年以来、手つかずのままであり、その正体や意図についての憶測を呼んでいます。
ビットコイン、史上最高値を更新
ビットコインは7月14日に12万2000ドルを超え、ナカモト氏が保有する推定110万BTCの価値は1340億ドル（約19兆4300万円、1ドル=145円換算）を超えました。この価格上昇は、ETFへの資金流入と機関投資家の需要に牽引されたものであり、ナカモト氏が最後に公の場で発言した2011年以降、この暗号資産が大きく成長していることを浮き彫りにしています。
ナカモト氏の資産とその謎
ナカモト氏は、フォーブスのリアルタイム億万長者リストによると、世界トップ10の富豪のすぐ後ろに位置しており、デル・コンピューターのマイケル・デルCEOやウォルマートの相続人ロブ・ウォルトン氏を上回っています。彼の資産は、推定純資産1420億ドル（約20兆59000億円）のグーグル共同創業者セルゲイ・ブリン氏に迫るところまで来ています。
ナカモト氏の正体とビットコインの未来
ナカモト氏のウォレットは、ネットワーク初期におけるマイニングによって保有資産のすべてを獲得し、2010年以来、手つかずのままです。彼が死亡したのか、行方不明になったのか、それとも二度とプロジェクトに干渉しないと誓っただけなのか、さまざまな憶測が飛び交っています。
多くの億万長者とは異なり、ナカモト氏は会社を設立したり、ベンチャーキャピタルにプレゼンしたり、株式市場に上場したりすることはありませんでした。しかし、16年後、彼の存在は現在の評価額で2兆4000億ドル（約348兆円）規模のネットワークを生み出す原動力となっています。
ビットコインは今週、ETFへの新たな資金流入、インフレヘッジのストーリー、そして機関投資家からの根強い需要に支えられ、史上最高値を更新しました。ナカモト氏の資産は理論上のものであり、一部が売却されたり、アクセス可能であることが確認されたりしたことがないものの、この評価額は、ナカモト氏が2011年にフォーラムに最後の投稿をして以来、暗号資産がいかに発展してきたかを浮き彫りにしています。
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