大塚ホールディングス(HD)傘下の大塚製薬は、2025年11月25日に注意欠陥多動性障害(ADHD)治療薬「センタナファジン」の新薬承認申請を米食品医薬品局(FDA)に提出したと発表しました。この新薬は、既存の治療薬にはない新しい作用機序を持ち、ADHD患者に新たな治療の選択肢を提供することを目指しています。
ADHDは、不注意や多動性、衝動性を特徴とする慢性的な神経発達症であり、特に子どもや若者に多く見られます。大塚製薬は、4歳の児童から55歳の成人までを対象にした最終段階の臨床試験を実施しました。この試験の結果、センタナファジンを投与された患者は、不注意などのADHD症状に対して統計学的に有意な改善を示したと報告されています。
米疾病予防管理センター(CDC)によると、米国では18歳未満の約700万人の子どもと、推定1550万人の成人がADHDと診断されています。この新薬の承認が進めば、ADHD患者にとっての治療の選択肢がさらに広がることが期待されます。

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