映画「731」の興行収入と評価の低下

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中国映画「731」は、旧日本軍の関東軍防疫給水部(731部隊)を題材にした作品で、公開直後は高い興行収入を記録しましたが、その後急速に失速しています。公開初日の興行収入は3億元(約60億円)を超え、初週末には12億元を突破しましたが、観客からの評価は非常に低く、作品としての出来が悪すぎるとの指摘が相次いでいます。

映画の内容と批判

「731」は731部隊の残虐行為を描いており、特に人体実験や細菌兵器の開発に焦点を当てています。このテーマは歴史的に非常に重いものであり、多くの観客の関心を引く要因となりました。しかし、映画のストーリー展開やキャラクターの描写に関しては多くの問題が指摘されています。

  • ストーリーの偏り: 主人公の越獄劇に過度に焦点を当て、731部隊の犯罪行為を描く時間が限られているため、歴史的な真実を伝える力が弱まっています。全125分のうち、越獄に関するシーンが80分を占め、731部隊の行為に関する描写はわずか15分程度です。
  • キャラクターの描写: 主人公に過度に焦点を当てた結果、他のキャラクターが平面的になり、物語全体の深みが失われています。特に、731部隊の女性軍官の描写については、史実に基づかないとの批判があり、観客からの反発を招いています。
  • 演出の問題: 映画の中には、現実的な歴史を描くべき場面で超現実的な演出が見られ、観客に混乱を与えています。例えば、子供が空を飛ぶシーンなどが挙げられ、これが物語の流れを妨げています。

興行収入の今後

公開から数週間が経過し、興行収入は一時的に高かったものの、観客動員数は急激に減少しています。映画の質に対する批判が広がる中、今後の収入は厳しい状況が予想されます。特に、国慶節の大型連休に向けて新作が公開されるため、競争が激化することが懸念されています。

このように、「731」は興行的には成功を収めたものの、作品としての評価は低く、観客の期待に応えられなかったことが明らかになっています。

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