フランスやドイツなど欧州諸国が加盟する欧州宇宙機関（ESA）は、宇宙航空研究開発機構（JAXA）との連携を強化する方針を示しています。特に、アジアで初めての事務所を東京に開設する方向で進めており、小惑星の観測などでの協力が期待されています。この動きは、宇宙開発において米国が先行し、中国も追いかける中で、欧州と日本が連携して存在感を維持するための重要なステップとされています。
ESAのアッシュバッハー長官は、日本経済新聞の取材に応じ、JAXAとの関係強化が「ESAと加盟国にとっての明確な象徴になる」と述べています。事務所の開設に向けて、すでにパリのESA本部から職員が東京に派遣されており、正式な開設が実現すれば人員の増強も見込まれています。
この連携強化は、宇宙開発の分野での国際的な競争が激化する中で、欧州と日本が協力し合い、より大きな成果を上げることを目指しています。特に小惑星探査などの分野での共同プロジェクトが進むことで、両者の技術力や知見を活かした新たな発展が期待されます。
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