暗号資産(仮想通貨)投資企業CoinSharesは7日、仮想通貨投資商品への資金流入についての週次レポートを発表しました。先週の純流入額は10億4,000万ドル(約1,520億円)に達し、運用資産総額(AUM)は過去最高の1,880億ドル(約27兆円)を記録しました。これにより、4月に流入が始まって以来、流入超過は12週連続となり、累計で180億ドル(約2.6兆円)に達しました。
地域別では、米国からの流入が最も多く、10億ドル(約1,460億円)に達しましたが、カナダとブラジルからは流出が見られました。ビットコイン(BTC)投資商品への流入額は先週7億9,000万ドル(約1,155億円)で、過去3週間の平均15億ドルから減少しています。CoinSharesのリサーチ部門責任者であるジェームズ・バターフィル氏は、ビットコインが過去最高値に近づくにつれて、投資家がより慎重になっていることを示唆しています。
一方、イーサリアム(ETH)投資商品は11週連続で資金流入を記録し、先週は2億2,600万ドル(約330億円)が新たに流入しました。この11週間の週次流入額は運用資産残高の平均1.6%であり、ビットコインの0.8%を大幅に上回っています。バターフィル氏は、投資家心理がイーサリアムに好意的に傾いていることを浮き彫りにしています。
商品別では、流入額で最大だったのはブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」で約4.4億ドル(約643億円)が流入しました。また、フィデリティの「FBTC」に約2.5億ドル(約366億円)、アーク・インベストの「ARKB」に約1.6億ドル(約234億円)が流入しています。
このように、暗号資産市場は引き続き成長を続けており、特にイーサリアムに対する投資家の関心が高まっています。

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