仮想通貨ハードウェアウォレットを提供する企業Ledger(レジェ)が、米国でのIPO(新規株式公開)または資金調達を検討しているという報道がありました。フィナンシャルタイムズによると、CEOのパスカル・ゴーティエ氏リップル(XRP)の現物ETFに関する最新の動向が注目されています。米国の証券預託振替機構(DTCC)のウェブサイトに、5つのXRP現物ETFが掲載され、これによりXRPの価格が過去24時間で約4%急騰しました。この掲載は、機関投資家の参入に向けた重要なステップと見なされていますが、SEC(米国証券取引委員会)による正式な承認がまだ得られていないため、注意が必要です。
現物ETFの掲載と市場の反応
DTCCに登録された5つのXRP現物ETFは、フランクリン・テンプルトン、ビットワイズ、キャナリー・キャピタル、21シェアーズ、コインシェアーズによって提供されています。これらのETFは「アクティブおよびプレローンチ」リストに掲載されており、機関投資家がXRPにアクセスする新たな道を開く可能性があります。
このニュースを受けて、XRPの価格は急騰し、投資家の期待感が高まっています。市場では、これらのETFが承認されれば、XRPが規制された投資商品として確立され、米国金融システムとの結びつきが強まることが期待されています。
SECの承認と今後の展望
しかし、DTCCへのリスト掲載はSECの承認を意味するものではなく、まだ複数の規制上のハードルが残っています。SECはXRP ETFの申請を正式に承認しておらず、取引開始に必要な19b-4申請やS-1フォームもクリアされていません。過去には、DTCCのデータベースに掲載されたが最終的にローンチに至らなかったエントリーも存在します。
市場の反応は敏感であり、機関投資家の参入に繋がる初期段階の動きに対しても強い関心が寄せられています。今後の価格動向は、SECがこれらの商品を「プレローンチ」から「ライブ」ステータスへ移行させるかどうかに大きく依存しています。
このように、XRPの現物ETFに関する動向は、今後の市場において重要な影響を与える可能性があります。投資家は、SECの動向を注視しつつ、XRPの価格変動に対する戦略を考える必要があります。

![]() |


