大手回転寿司チェーン「スシロー」において、非正規従業員によるストライキが相次いでいる。今年3月に入ってから全国6店舗でストライキが実施され、労働組合は「ゼロ回答が続いた場合、さらなるストも辞さない」との姿勢を示している。
「時給1200円」への引き上げを求める
ストライキを主導しているのは、スシローなどの回転寿司チェーンで働くアルバイトやパート従業員による労働組合「回転寿司ユニオン」だ。同組合は今年の春闘においてスシローに賃上げを求めてきたが、現在までに会社側からの回答は「ゼロ」だったという。
このため、3月16日に宮崎県宮崎市の宮崎恒久店、翌17日には徳島県吉野川市の吉野川店でストライキが決行された。宮崎恒久店の基本時給は1000円で、市内の他店より50円、近隣の同業他社より100円低い水準となっている。会社側は時給設定について「立地や営業利益などを総合的に勘案した結果」と説明。一方、吉野川店では基本時給1050円であるが、組合側は「業務内容や物価高を考慮して」ベースアップを要求している。
スト当日、シフトが入っていたパートやアルバイトの従業員が参加し、店の前でのぼり旗を掲げたり、来店者にチラシを配布したりしながら、基本時給1200円への引き上げを訴えた。
会社側との交渉再開へ
ストライキ当日、いずれの店舗も通常営業を続けた。しかし、宮崎恒久店では通常の半数ほどの人員しかおらず、県内外の店舗から応援の社員が派遣され、接客業務を担ったという。この対応に対し、ユニオン側は「スト破りだ」と強く反発している。
ユニオンは3月18日、スシローに再度春闘の交渉を申し入れ、次回の交渉は3月25日に行われることが決まった。ユニオン分会長の吉田帆駆斗氏は「次の交渉でもゼロ回答が続く場合、再度のストライキも辞さない」との意向を示している。
「非正規春闘」の一環で全国6店舗がスト決行
今回のストライキは、全国31の労働組合が参加する「非正規春闘」の一環として実施された。スシローでは3月に入ってから宮崎恒久店と吉野川店のほか、東京都中央区のヤエチカ店、武蔵野市の吉祥寺パルコ店、仙台市の仙台中山店、愛知県弥富市のイオンタウン弥富店の計6店舗でストライキが行われている。
スシローの親会社であるFOOD&LIFE COMPANIESは、弁護士ドットコムの取材に対し「現在、団体交渉中であり、先方の主張を丁寧に伺い誠心誠意対応しております。詳細につきましては、団体交渉中のためお伝えできることはありません」とコメントした。
今後、スシロー側がどのような対応を見せるのか、また労働組合の動きがどのように展開していくのか、引き続き注目される。

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