米中央情報局(CIA)の副長官マイケル・エリス氏は、2026年4月9日にワシントンで開催された民間シンクタンク「特別競争力研究プロジェクト」主催のイベントにおいて、情報分析業務にAIを導入する計画を発表しました。この取り組みは、外国の意図、能力、計画を分析する業務にAIを配置し、分析作業の厳密性と迅速性を向上させることを目的としています。
エリス副長官によると、CIAは数年以内に全分析プラットフォームに「AI同僚」を組み込む計画を進めています。このAI同僚は機密指定された生成AIの一種であり、分析官が重要な判断案の起草、結論のテスト、情報の傾向検出といった基本的な業務を支援します。
CIAは1947年の設立以来、米国情報コミュニティの分析の中核を担ってきました。人間のスパイや秘密工作による情報収集から得られる断片的な情報を解析し、米国の政策立案者に対して包括的な評価を提供する役割を果たしています。しかし、中国が2030年までにAIで米国を上回る計画を掲げる中、2026年版の年間脅威評価では、AIが「21世紀の定義技術」と位置付けられ、戦略的な優先事項となっています。
300以上のプロジェクト実施、初の自動生成報告書も
CIAは昨年、300以上のAIプロジェクトをテスト実施し、初めてAIで自動生成した情報報告書を作成しました。エリス副長官は、言語翻訳や大規模データセット処理など、様々な任務にAIを活用していると述べています。
さらに、CIAは大規模データセット処理、言語翻訳、外国の軍事・政治・経済活動に関する極秘情報を収集する現地要員への新技術供給に取り組んでいます。エリス副長官は、CIAが新設した「サイバーインテリジェンス・センター」がこの取り組みを主導すると述べました。同センターはCIAの秘密工作ハッキング作戦を統括し、最新技術を現地要員に提供する役割を担います。
エリス副長官は「サイバーセキュリティの戦いはAIの戦いになる。最高のAIモデルを活用できる者が莫大な力を持つ」と語り、AIの重要性を強調しました。

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