米アマゾン・ドット・コムは、2025年中にインターネット通信サービスを提供するための初の商用衛星を28日に打ち上げ、軌道投入に成功しました。この衛星は、大量の人工衛星を利用した通信ネットワークの一部であり、アマゾンの「プロジェクト・カイパー」として知られています。
打ち上げは、米南部フロリダ州のケープ・カナベラル空軍基地から行われ、米東部時間の午後7時(日本時間29日午前8時)を過ぎた頃に成功裏に行われました。アマゾンは、この衛星を皮切りに、今後数年間で数百機の衛星を打ち上げる計画を立てており、世界中のリモート地域に高速インターネットを提供することを目指しています。
アマゾンのこの取り組みは、米起業家イーロン・マスク氏が率いるスペースXの「スターリンク」に対抗する形で進められています。スペースXはすでに数千機の衛星を打ち上げており、商業サービスを展開しているため、アマゾンは追い上げを図る必要があります。
アマゾンの衛星通信サービスは、特にインターネット接続が困難な地域において、通信インフラの改善に寄与することが期待されています。アマゾンは、これにより教育や医療、ビジネスの機会を広げ、デジタルデバイドの解消に貢献することを目指しています。
今後の展開に注目が集まる中、アマゾンは2025年のサービス開始に向けて、さらなる衛星打ち上げを計画しており、通信業界における競争が一層激化することが予想されます。

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