韓国のサムスン電子は2025年12月2日、同社初の三つ折りスマートフォン「Galaxy Z TriFold」を発表しました。このデバイスは、畳むとスマートフォンの形状になり、広げると10インチのタブレットとして使用できるのが特徴です。価格は約359万ウォン(約38万円)で、韓国では12月12日から販売が開始されます。
デバイスの特徴
- ディスプレイ: Galaxy Z TriFoldは、折りたたむと6.5インチの画面になり、展開すると253mm(10インチ)の大画面が現れます。これにより、最大3つのアプリを同時に表示して作業することが可能です。
- 技術: サムスンは、10年間の折りたたみ技術の蓄積を基にこのデバイスを開発しました。ヒンジ部分には改良された「Armor FlexHinge」が採用されており、スムーズな開閉と折り目の目立たなさを実現しています。
- 性能: Snapdragon 8 Elite Mobile Platformを搭載し、カメラは2億画素のメインカメラを含む3眼カメラを備えています。バッテリー容量は5,600mAhで、IP48等級の防水性能も持っています。
市場の反応と競争
サムスンは、折りたたみ市場の成長を促進するためにこの新しいデバイスを投入しました。市場では、生成AIなどの技術競争が続いているものの、劇的な進化は感じにくく、停滞感が漂っています。サムスンのトライフォールドは、次のスマートフォンの進化の形として注目されています。
アナリストによると、三つ折りスマホは高価格と生産上の課題からニッチなカテゴリーにとどまる可能性があるものの、サムスンはこの分野での競争力を高めようとしています。今後、中国やシンガポール、台湾、アラブ首長国連邦、米国でも順次販売される予定です。
この新しいデバイスは、サムスンが折りたたみ型スマートフォン市場でのリーダーシップを維持するための重要なステップと位置付けられています。

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