地金大手の田中貴金属工業(東京)は1日、金の店頭販売価格を1グラム当たり1万8001円に設定しました。これは国内の金小売価格の指標として初めて節目の1万8千円を超え、過去最高値を記録したことを意味します。また、買い取り価格も1グラム当たり1万7809円と、こちらも過去最高値を付けました.
最近の金価格の上昇は、米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利下げ観測が広がっていることに起因しています。金利が付かない金の魅力がドルに比べて相対的に高まるとの見方から、資金を金に移す動きが広がっています。楽天証券の吉田哲コモディティアナリストは、中東情勢の緊迫化も金が安全資産として買われる一因であると指摘しています.
中東では、イスラエルとイランの間での報復攻撃が激化しており、これが金への投資資金の流入を促進しています。安全資産としての金の需要が高まる中、投資家はリスク回避のために金を選ぶ傾向が強まっています.
このような背景から、金価格は今後も上昇を続ける可能性が高いと考えられています。

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