暗号資産(仮想通貨)交換業者のCOINHUB(コインハブ)は、2025年9月2日に現金の預入と払出の両方に対応する暗号資産ATMの商用サービスを開始したことを発表しました。この新しいサービスは、日本国内に最大3000台のATMを導入する計画の一環として実施されます。
第一段階の展開
COINHUBは、第一段階として東京、横浜、名古屋、大阪、岡山、福岡の主要6都市に合計25台のATMを設置する予定です。これにより、利用者は現金を投入して暗号資産を購入することができるほか、保有する暗号資産を売却して日本円の現金を引き出すことも可能です。このATMは、簡易的で分かりやすい画面表示を採用しており、誰でも使いやすい設計となっています。
この取り組みは、暗号資産の利用を促進するための重要なステップであり、特に日本国内でのデジタル資産の普及に寄与することが期待されています。ATMの設置により、暗号資産へのアクセスが容易になり、一般の人々がより手軽にデジタル資産を利用できる環境が整います。
デジタル資産エコシステムとの橋渡し
COINHUBは、リリースの中で「従来の現金を中心としたリアルな金融システムとデジタル資産エコシステムを橋渡しする」と述べており、暗号資産の利用を促進することを目指しています。代表取締役の植原洋氏は、金融庁の厳格なガイドラインに従った取り組みを評価し、安全で効率的なプラットフォームの実現を称賛しています。
このATMは、現金を使って暗号資産を購入したり、逆に暗号資産を売却して現金を引き出したりすることができるため、利用者にとって非常に便利な存在となります。特に、暗号資産に不慣れな人々にとっても、直感的なインターフェースが用意されているため、安心して利用できるでしょう。
今後の展望
将来的には、COINHUBは全国にATMを段階的に拡大していく方針であり、アジア各国への国際展開も視野に入れています。この取り組みは、暗号資産業界における重要なマイルストーンとなると期待されています。
国内では、同じく暗号資産交換業者のガイアが、訪日外国人観光客を対象とした暗号資産自動両替機「BTM」を東京都内と大阪市内に設置しており、競争が激化しています。COINHUBの新しいATMサービスは、これらの動きに対抗する形で、暗号資産の普及を加速させることが期待されています。
このように、COINHUBの暗号資産ATMは、現金とデジタル資産のシームレスな取引を可能にし、利用者にとっての利便性を大いに向上させることが見込まれています。今後の展開に注目が集まります。

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