今年5月、ワークマンが発売した「ウィンドコア アイス×ヒーターペルチェベストPRO2」が爆発的に売れています。この商品は「着る冷凍服」として注目を集めており、同社は昨年の1.5倍にあたる9万枚を用意しましたが、予想以上の売れ行きで在庫が少なくなっています。
軽量化と使いやすさを追求した新型ベスト
このベストは、軽量化と着やすさにこだわり、3代目のモデルとして登場しました。初代は2023年5月に発売され、改良を重ねてきました。新型では、ペルチェデバイスを5つに増やし、冷却温度も昨年の-23℃から-28℃に向上しています。肩のダイヤルで冷却位置を調整できる機能も追加され、バッテリーもコンパクトになりました。
ペルチェデバイスの進化とその効果
ペルチェデバイスは冷却と加熱を制御する電子部品で、冷却時には瞬間冷却が可能です。バッテリーの連続稼働時間は、アイスモード「強」で約2.5時間、「弱」で約4.3時間となっています。これにより、作業環境に応じた快適さを提供します。
ファン付きウェアとの違い
ワークマンは「ファン付きウェア」も展開していますが、ペルチェベストは異なる視点で開発されました。気温が35℃を超えるとファンウェアでは熱風が回り、逆に暑さを感じることがあります。ペルチェベストは、冷却効果を持ちながらも見た目の膨らみが少なく、より快適に使用できる点が特徴です。
法人向け営業と熱中症対策
6月から熱中症対策が法律で義務化されたこともあり、法人向けの営業にも高い反響がありました。利用者からは、コンプレッションウェアと併用することで冷却効果が増すとの声も寄せられています。
今後の展望と製品の進化
ワークマンは今後もペルチェ技術を進化させ、現場作業を快適にするための新製品を開発していく考えです。日本赤十字と連携し、厳冬期や災害時の環境で製品機能を試す活動も行っています。新製品は発売日から改良対象とし、さらなる進化を目指しています。
まとめ
ワークマンの「ウィンドコア アイス×ヒーターペルチェベストPRO2」は、軽量化や冷却機能の向上により、作業現場での快適さを提供する新しい選択肢となっています。今後の進化にも期待が寄せられています。
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