2025年7月26日夜、佐賀県の九州電力玄海原子力発電所で、ドローンとみられる三つの飛行体が確認されました。この件について、九電の社員が28日に佐賀県玄海町役場を訪れ、当時の状況を説明しました。飛行体が原発敷地内やその周辺で確認されていた時間は、少なくとも2時間に及ぶとされています。
確認された状況
- 発見の経緯: 26日午後9時頃、原発正門付近で警備員4人が最初に光を放つ飛行体を発見しました。その後、同35分頃には県警の原発特別警備部隊も光を確認しました。最後に確認されたのは午後10時53分頃で、原発南側のダム付近でしたが、その後光は見えなくなりました。
- 防犯カメラの映像: 残念ながら、防犯カメラには飛行体の映像は記録されていなかったとのことです。
今後の対策
日高大助課長は、「原発は地上からの侵入には厳重に対処されているが、空からの侵入には対策が不十分である」と述べ、上空を監視できるカメラの配置などを検討する必要があると強調しました。また、九電から町への詳細な連絡が遅れたことについても、迅速な情報共有の重要性を訴えました。
原子力規制委員会の見解
原子力規制委員会は、26日午後9時ごろにドローンが飛行していたとの通報を受け、原発の運転に影響を及ぼす異常は確認されていないと報告しています。ドローンの目的や操縦者については依然として不明で、県警が捜査を進めています。
このような事態は、原発の安全性に対する懸念を引き起こすものであり、今後の対応が注目されます。
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