東北大学などの研究チームは、宮城県塩釜市の松島湾に位置する寒風沢島で、大地震に伴う津波で運ばれたとみられる約800年前の砂層を発見したと発表した。地震の規模はマグニチュード(M)8程度と想定されている。
調査の概要
チームは2024年、寒風沢島南部の約15カ所で地層を採取し、四つの砂層を発見した。年代測定の結果、上から2番目の砂層は12~13世紀の堆積物と特定され、砂粒の構成などから津波により運ばれたと判断された。
今回の痕跡に関係する地震の史料は見つかっておらず、宮城県周辺の東北沿岸部に未知の大津波が襲来していた可能性が浮上した。
過去2千年間の津波履歴
同じ場所では弥生時代に起きた津波とみられる堆積物も発見された。最も下の砂層は約2千年前と分析され、既に指摘されている弥生時代の津波と推定される。3番目は869年の貞観地震による津波と判断された。
これにより、過去2千年間で東日本大震災以外に少なくとも4回の津波が襲来していたと考えられる。
専門家の見解
チームの菅原大助・東北大准教授(地質学)は「大地震の発生確率の評価が変わる可能性がある」と指摘している。菅原氏は東北大学災害科学国際研究所に所属し、津波堆積物や数値モデリングを専門とする研究者である。

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