ビットワイズ・ヨーロッパ(Bitwise Europe GmbH)は、カントン・ネットワークのネイティブトークン「CC」に連動する上場取引型商品(ETP)「Bitwise Canton ETP(ティッカー:BWCC)」を、ドイツ証券取引所Xetraに正式上場したと発表した。
BWCCの概要
BWCCは、カイコ(Kaiko)が算出する「CANTO Reference Rate LDNLF」インデックスを追跡し、年率管理費用(TER)は0.85%に設定されている。CCトークンは発行体であるビットワイズ・ヨーロッパ GmbHが保有し、コールドストレージで完全に裏付けられる。投資家は通常の証券口座から売買可能で、仮想通貨ウォレットは不要という利便性を備えている。
カントン・ネットワークとは
カントン・ネットワークは、SBIグループ、ゴールドマン・サックス、BNPパリバ、ドイツ取引所(Deutsche Börse)、ブロードリッジなどが参加して開発された、プライバシー対応型の機関投資家向けレイヤー1ブロックチェーンである。
ビットコインやイーサリアムのように全取引が公開される仕組みとは異なり、各参加者は自身に関係する取引データのみを参照・検証する設計で、金融機関の機密性・コンプライアンス要件に対応している点が最大の特徴だ。
相次ぐ機関の参画
カントン・ネットワークをめぐっては、直近で複数の大手機関が動きを見せている。
- ビザ(Visa):4月25日、大手決済企業として初めてスーパーバリデータとして参加。ネットワーク中核インフラの管理とガバナンス投票権を獲得。
- みずほフィナンシャルグループ:4月、野村ホールディングスなど計4社と日本国債を活用したデジタル担保管理の実証実験を開始。
競合ETPの動き
ETP(米国ではETF)市場でも同様の動きが加速している。米仮想通貨現物ETF発行大手の21シェアーズは今月、CCトークン連動の米国初の現物ETF「21Shares Canton Network ETF(TCAN)」をナスダックに上場。欧米でカントン関連の上場商品が相次いで供給されるかたちとなっている。
資金調達の動向
カントン・ネットワークを運営するデジタル・アセット・ホールディングスは、約20億ドル(約3,100億円)の企業評価額で約3億ドルの資金調達を目指していると、ブルームバーグが関係筋の情報として報じている。調達ラウンドはa16zクリプトが主導し、数週間以内に完了する見込みとされる。

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