ナスダック上場の教育テクノロジー企業Classover Holdingsは、2025年6月2日にSolana Growth Ventures LLCと最大5億ドル（約700億円）の資金調達契約を締結したと発表しました。この契約により、調達資金の最大80%をソラナ（SOL）トークンの購入に充て、ステーキングによる運用益を目指します。
総額9億ドルの大型調達枠を確保
Classoverは2025年5月にSolana Strategies Holdings LLCと4億ドルの株式購入契約を既に締結しており、今回の5億ドルと合わせて総額9億ドル（約1,300億円）の調達枠を確保しました。今回の契約では、シニア担保付転換社債を発行し、初期調達額として1,100万ドル（約15億円）を調達します。この社債は取引実行日の株価の2倍でClass B普通株に転換可能で、調達資金の最大80%をSOL購入に充当する契約となっています。
ステーキングによる運用益の獲得
Classoverはすでに105万ドル相当の6,472 SOLを購入済みで、取得したSOLは長期保有し、ソラナネットワークでのステーキングを通じて年利約5-8%（市場状況による）の運用益獲得を目指しています。この戦略により、Classoverは企業財務に暗号資産を統合する先駆者となることを目指しています。
EdTech企業としての挑戦
Classover Holdingsは2020年に設立されたニューヨーク拠点のEdTech企業で、幼稚園から高校生（K-12）向けにAI技術を活用したオンラインライブ授業を提供しています。30カ国以上の生徒に個別指導や少人数制コースを展開し、創造性や問題解決能力の育成を目指しています。
財務状況と今後の展望
財務面では、2024年の売上は362万ドル（前年比19%増）、2025年は1,000万～1,500万ドルを見込むものの、純資産は-419万ドル、2024年の純損失は17.6万ドルと財務状況は脆弱な状態にあります。CEOのHui Luo氏は、「SOLを活用した財務戦略により、暗号資産を企業財務に統合する先駆者となる」とコメントしています。
このように、Classover Holdingsはソラナを中心とした財務戦略を通じて、教育テクノロジー業界における新たな可能性を模索しています。
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