イーサリアムのガスリミット引き上げ、処理能力が1年で2倍に

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Crypto

2025年11月25日、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)は、ブロックのガスリミット(ガス上限)を4,500万ユニットから6,000万ユニットに引き上げることを発表しました。この変更により、イーサリアムのトランザクション処理能力が向上し、1年間で合計2倍に増加したことになります。これは、12月3日に予定されているアップグレード「フサカ(Fusaka)」の前に行われた重要なステップです。

イーサリアムの各ブロックには、処理できる取引量の上限が設定されており、これを「ガスリミット」と呼びます。ガスリミットが上がることで、各ブロックが処理できるトランザクション量が増加し、全体の処理能力が向上します。今回の6,000万ユニットへの引き上げは、以前から計画されていたものであり、ハードフォークを必要とせず、バリデータの50%以上が支持を表明すれば自動的に有効になる仕組みです。

しかし、今年5月にはガスリミットの引き上げに対する懸念も浮上していました。ノードに負荷がかかり、同期やネットワークの安定性に問題が生じる可能性があるため、コミュニティ内では賛否が分かれていました。

イーサリアムのブロックのガスリミットは、今年2月に3,000万ユニットから3,600万ユニットに引き上げられ、段階的に6,000万ユニットに達しました。イーサリアム財団のトニ・ヴァールシュテッター氏は、日本時間26日にX(旧Twitter)で「ガスリミットが1年で2倍に引き上げられたことは、まだ始まりに過ぎない」とコメントしています。

今後のアプローチとして、イーサリアム共同創設者のヴィタリック・ブテリン氏は、ガスリミットの引き上げを継続する方針を示しましたが、ターゲットを絞って相対的に非均一になる方法で行うことを提案しています。具体的には、ガスリミットを5倍に引き上げる際に、同時に非効率な操作のガスコストを5倍に上げるようなアプローチを考えているとのことです。このようにして、処理効率を保ちながらキャパシティを拡大する方針が示されています。

イーサリアムの今後の展開に注目が集まります。

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