イーサリアム(ETH)開発者の公式フォーラム「Ethereum Magicians」で公開された第223回ACDE会議の議事録によると、次期アップグレード「グラムステルダム(Glamsterdam)」の提案締切が2025年10月30日頃に設定されました。この会議では、フサカ(Fusaka)アップグレードのメインネット実装が2025年12月3日に行われることも提案されています。
フサカアップグレードは、PeerDAS技術を用いて検証者の処理負担を軽減し、レイヤー2の取引速度向上と手数料削減を目指しています。これは、イーサリアムのスケーラビリティ強化を目的とした大型アップグレードであり、今年5月に実施されたペクトラに続く重要なステップです。
グラムステルダムはフサカの次のアップグレードとして位置づけられ、ブロックレベルアクセスリスト(BAL)などの主要機能が導入される予定です。これにより、トランザクションの並列処理が可能になり、ネットワークの処理速度が向上します。
会議では、全てのEIP(イーサリアム改善提案)の提出締切を10月30日、クライアントチームの意見提出期限を11月6日、最終範囲確定の期限を11月27日とするスケジュールが提案されました。また、当初予定されていたEIP 7667とEIP 6873は開発計画から除外され、新たにEIP 8058が提案されました。このEIPは、同じ内容のスマートコントラクトが複数回配置される際のコスト削減を目指しています。

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