暗号資産取引所のレールズ(Rails)は、6月4日にセルフカストディと高速での取引実行を組み合わせた取引プラットフォームのローンチを目的としたトークンセールで1400万ドル(約20億円)を調達したと発表しました。この資金調達により、同社の総資金調達額は2000万ドルに達しました。
資金調達の詳細
レールズは、今年4月に行ったトークンセールで1400万ドルを調達し、2024年1月に終了したシードラウンドでは600万ドルを調達したと述べています。投資家には、クラーケン(Kraken)、スロー・ベンチャーズ(Slow Ventures)、CMCCグローバル(CMCC Global)、クオンツスタンプ(Quantstamp)、ラウンド13キャピタル(Round13 Capital)が含まれています。
プラットフォームの特徴
レールズのプラットフォームは、暗号資産の取引における「速度 vs セキュリティ」というトレードオフを解決するために設計されています。ユーザーは資産のカストディを維持しつつ、中央集権型取引所が提供するパフォーマンスにアクセスできるようになります。共同創業者兼CEOのサトラジ・バンブラ(Satraj Bambra)氏は、「弊社のハイブリッドモデルは、両方の長所を兼ね備えている」と述べ、ユーザーが速度を犠牲にすることなく、オンチェーンカストディの透明性を享受できることを強調しました。
技術的なアプローチ
レールズは、主要な暗号資産の取引をサポートし、取引の安全な検証のためにゼロ知識証明とマークルツリーを活用するとしています。また、取引速度の向上とコスト削減を目的として、プラットフォームはクラーケンのレイヤー2ネットワーク「Ink」のみで展開される予定です。
この新しいプラットフォームは、暗号資産取引の未来において重要な役割を果たすことが期待されています。

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