XRPの現物型ETF実現に向けた動きが本格化しています。最近、ビットコインやイーサリアムの現物ETFを運用するGrayscale、Bitwise、Canary、CoinShares、Franklin Templeton、21Shares、WisdomTreeの7社が、XRPに関するETF申請書を更新したことが明らかになりました。
BloombergのリサーチアナリストであるJames Seyffart氏は、これらの申請書更新について、SEC(米国証券取引委員会)からのフィードバックを受けた既定路線の動きであるものの、承認に向けた良い兆候であると分析しています。
現在、米国市場ではビットコインとイーサリアムの現物型ETFが承認・取引されている一方で、ソラナ、XRP、ドージコインなど様々な仮想通貨のETF申請が相次いでいます。その中でもXRPは、時価総額ランキングでビットコイン、イーサリアムに次ぐ第3位の規模を誇る通貨として、投資家からの注目度が特に高くなっています。
ただし、仮想通貨ETF市場で最大手のBlackRockが現時点でXRPのETF申請を行っていない点は注目に値します。同社の現物型ビットコインETF (iShares Bitcoin Trust) は約870億ドルの運用資産を誇り、市場への影響力が大きいだけにその動向が注視されています。
ETFの承認は機関投資家の資金流入を促進する重要な要素となります。実際、現物型ビットコインETFではすでにビットコインの時価総額の6.45%がETFとして保有されており、イーサリアムでも時価総額の5.22%がETFとして保有されています。XRPのETFが承認された場合、機関投資家の資金流入効果が期待されることから、市場関係者の関心が高まっています。

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