公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、2024年度の運用収益が1兆7334億円のプラスとなったと発表しました。この結果、GPIFは5年連続で黒字を達成しましたが、前年の運用益45兆4153億円からは大幅に縮小しています。
2024年度の運用収益は、外国株式の好調が大きく寄与しており、外国株式からは4兆3103億円、外国債券からは1兆857億円のプラスがありました。一方で、国内株式と国内債券はそれぞれ8200億円と2兆8426億円の赤字となり、全体の運用成績に影響を与えました。
また、円安の影響も大きく、収益の約4割が円安によるものとされています。2024年度末の運用資産額は249兆7821億円、収益率は0.71%でした。これにより、2001年度からの累計収益額は155兆5311億円に達しました。
GPIFは、リスクを抑えるために資産を多様化して運用しており、今後も市場の変動に柔軟に対応しながら運用を続ける方針です。

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