2025年6月13日、イスラエル軍は未明にイランの核関連施設と軍事施設を標的に数十か所を空爆したと発表しました。この攻撃は、イランからの武力行使に対する「先制攻撃」と位置付けられており、イスラエルは今後も攻撃を継続する意向を示しています。
イラン国営テレビは、首都テヘランでの攻撃による煙が立ち上る映像を放映し、テヘランの他にもウラン濃縮施設がある中部ナタンツやアラク重水炉のある西部ホンダブ、さらには西部ロレスタン州でも攻撃が行われたと報じています。イスラエルのカッツ国防相は、今回の攻撃がイランの核プログラムに対するものであり、イラン政権が大量破壊兵器を保有することはイスラエルと世界にとっての脅威であると強調しました。
この攻撃は、昨年4月以降、イスラエルによるイラン攻撃が3度目となります。イランは従来、攻撃を受けた場合には反撃すると予告しており、両国間の武力衝突が現実のものとなる恐れがあります。イラン革命防衛隊のサラミ司令官は、イスラエルの攻撃に対して「さらに強力で破壊的な報復」を行うと明言しており、緊張が一層高まることが予想されます。
この状況は、中東地域全体に影響を及ぼす可能性があり、国際社会の注目が集まっています。米国はイスラエルの攻撃に関与していないとし、地域の安定を保つための措置を講じる意向を示していますが、今後の展開には慎重な見守りが必要です。

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