量子対策技術企業のBTQテクノロジーズは、暗号資産ビットコイン(BTC)に量子コンピュータ体制を持たせるビットコイン改善提案「BIP360」を最新のテストネットに初めて導入したと発表しました。このアップグレードは、同社が開発した「ビットコイン量子テストネットv0.3.0」上で実装されており、量子耐性を持つビットコイン・ネットワークの機能シミュレーションを目的とした独立したブロックチェーンです。
「BIP360」は、量子コンピュータによる攻撃からビットコインを守るための新しい出力タイプ「Pay-to-Merkle-Root(P2MR)」を導入し、公開鍵の露出を避ける構造を提供します。この提案は、米国家標準技術研究所(NIST)による格子ベースの耐量子暗号標準であるML-DSAを用いて、ネットワーク全体の量子セキュリティを確保する仕組みです。
BTQテクノロジーズによると、すでに50以上のマイナーがこのテストネットに参加しており、これまでに10万個以上のブロックが採掘されています。また、100名以上の暗号学者、開発者、マイナーが参加する活発なオープンソース・コミュニティが形成されています。
このリリースにより、「BIP360」は理論の段階を超えて、開発者や研究者、マイナーが量子耐性のあるトランザクションを実際にテストできる環境を提供します。BTQテクノロジーズは、業界が危機的状況に陥ってから初めて量子耐性のあるビットコイン・インフラの機能を理解するのでは遅いと指摘し、早期の対策準備を促しています。
今後、BTQテクノロジーズは「ビットコイン量子マイニングプール」を運営し、ブロック報酬に対して3%の手数料を徴収する計画を立てています。長期的には、セキュリティサービスや安全性の高い決済基盤の展開も視野に入れています。

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