トランプ米大統領は、2025年9月5日に国防総省の名称を「戦争省」に変更する大統領令に署名する予定であることが、ホワイトハウスの高官によって明らかにされました。この変更は、国防長官のピート・ヘグセス氏や国防総省の職員が公式文書や公的なコミュニケーションで「戦争長官」や「戦争副長官」といった副称を使用することを許可するものです。
この名称変更は、1940年代以降使用されていなかった旧名称への回帰であり、トランプ氏は米軍の強さを強調する意図があるとされています。国防総省の本庁舎内の記者会見室も「ペンタゴン戦争別館」に改名される見込みです。正式な名称変更には議会の承認が必要ですが、トランプ氏の共和党は上下両院で過半数を占めており、反対の意欲は薄いとされています。
トランプ氏は、名称変更に関して「防衛だけではなく、攻撃も必要だ」と述べ、過去の戦争での勝利を強調しています。また、退役軍人で上院軍事委員会のメンバーである民主党のタミー・ダックワース議員は、この資金を軍人の家族支援や外交官の雇用に充てるべきだと批判しています。
このように、国防総省の名称変更は、トランプ政権の「強さ」を内外に誇示する施策の一環であり、今後の議会での動向が注目されます。
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