仮想通貨取引所クラーケンと株などのトークン化サービスを提供するBackedは、2025年8月20日にTRON DAOとの協業を発表しました。この協業の目的は、株やETFをトークン化して取引できるサービス「xStocks」を、トロン(TRX)のブロックチェーンに対応させることです。クラーケンの顧客は、数週間以内にトロンのブロックチェーンを介してxStocksのトークンを送受信できるようになると説明されています。
xStocksは最初にソラナ(SOL)でローンチされ、その後BNBチェーン(BNB)への対応も発表されており、トロンはこれに続く3つ目のブロックチェーンとなります。トロンのブロックチェーンは、高い処理能力と低コストでの利用が可能で、世界的に実績があると評価されています。このため、xStocksの発展における次の段階に適したブロックチェーンとされています。
トークン化の需要と市場の動向
トークン化された株式は、仮想通貨にとって自然な進化であり、従来の市場とブロックチェーンをつなぐ重要な役割を果たします。トロンの創設者であるジャスティン・サン氏は、今回の協業がトロンの分散型ネットワークを通じて、よりオープンで透明性の高い環境を提供することを強調しました。トークン化された株式は、人気のある株式への需要を満たし、これまで市場から除外されていたユーザーと結びつくことで、より効率的でアクセスしやすい市場を創出することが期待されています。
xStocksの成長と今後の展望
xStocksは、2025年6月のローンチ以来、25億ドル(約3,680億円)を超える取引高を記録しています。この数字は、中央集権型取引所(CEX)と分散型取引所(DEX)における取引の合計です。今後、クラーケンは他の高性能なブロックチェーンにも対応する計画を持っており、トレーダーや投資家のアクセス可能性をさらに高めることを目指しています。
このように、クラーケンとBackedの協業は、トロンのブロックチェーンを通じてトークン化された株式の取引を可能にし、仮想通貨市場における新たな成長の機会を提供するものとなります。

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