ダンス＆ボーカルグループ「三代目J SOUL BROTHERS」のメンバー、今市隆二（38）が、タクシー運転手に対して「殺すぞ」と脅迫し、暴行を加えたとして、警視庁に書類送検されたことが31日、捜査関係者への取材で明らかになった。事件は4月5日午前5時頃、東京都内のタクシー内で発生したとされている。
今市は、飲食店から帰宅する途中にタクシーに乗車しており、酒に酔っていたとみられる。彼は、運転手に対して腕を引っ張るなどの行為を行い、運転席と後部座席の間にあるアクリル板を殴ったとされている。運転手にけがはなかったが、今市は「タクシーに乗る前に別の人ともめて、イライラしていた」と供述しているという。
書類送検は、警察が告訴を受理し、任意で捜査した結果を検察官に送る手続きであり、今後は東京地検がこの件を調査し、起訴するかどうかを判断することになる。検察が刑事責任を問えると判断すれば、裁判にかけられる可能性があるが、不起訴処分となる場合もある。
被害者の代理人弁護士は、今市による暴行と脅迫の事実を確認し、被害者の名誉保護や憶測の排除を求める声明を発表した。声明では、被害者と今市の間に従前の面識はなく、被害者が今市を刺激するような言動を行った事実は一切ないと強調されている。
今市隆二は2010年に「三代目J SOUL BROTHERS」に加入し、グループは2012年にNHK紅白歌合戦に初出場、2014年には「R.Y.U.S.E.I.」で「第56回日本レコード大賞」を受賞した。彼は2018年からソロ活動も行っている。
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