NFTマーケットプレイスのX2Y2は、2025年4月30日をもってその運営を終了することを発表しました。この決定は、NFT市場全体が低迷を続ける中で下されたもので、取引高はピーク時から90％近く減少しています。X2Y2は、ネットワーク効果を維持することに苦戦しており、創設者のTP氏は「マーケットプレイスはネットワーク効果に生死がかかっている」と述べ、「3年を経て、次に進む時が来たのは明らかだ」と続けました。
X2Y2は2022年に設立され、これまでに56億ドル（約8400億円）の取引高を達成しましたが、最近の取引量は急激に減少しています。特に、2021年のNFTブームの際には、X2Y2は取引高でOpenSeaに次ぐ地位を築いていましたが、その後の市場の冷え込みにより、現在はその影響を受けています。
スマートコントラクトの運用とユーザーへのアドバイス
X2Y2に関連するスマートコントラクトは、閉鎖後も引き続き運用される予定ですが、ユーザーはシャットダウン日までに資産を引き出すか、アクティビティを移行することが推奨されています。マーケットプレイスのネイティブトークンであるX2Y2の価格は、この発表を受けて10.7％下落し、現在は0.001ドル強で取引されています。このトークンは過去2年間で価値の97.7％を失っており、投資家にとって厳しい状況が続いています。
新たなプロジェクトへの移行
X2Y2チームは、NFTマーケットプレイスの閉鎖後、AIを活用した分散型金融ツールに関連する新しいプロジェクトに軸足を移すことを明らかにしています。この新たな取り組みは、AI技術の進展を活かし、より持続可能で革新的な金融ソリューションを提供することを目指しています。TP氏は、AIがもたらす変革を「我々の生涯における最大級のパラダイムシフト」と位置付けており、今後の展開に期待が寄せられています。
X2Y2の閉鎖は、NFT市場の変化を象徴する出来事であり、今後のデジタル資産の世界における新たな挑戦と機会を示唆しています。
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