トランプ大統領は「アメリカ解放の日の始まりだ」と宣言し、自動車関連の追加関税を25%に設定することを決定しました。この発動を目前に控え、アメリカ国内では日本の軽トラックを駆け込みで現金一括購入する動きが見られています。
トランプ関税の影響
アメリカ東部のノースカロライナ州では、日本の軽トラックが人気を集めていますが、すべて輸入品であるため、25%の関税の対象となります。14年間にわたり軽トラを販売してきたトニー・チャイルズさんは、顧客から「関税が発動する前に買うべきか」という問い合わせが増えていると語ります。軽トラは燃費が良く、小回りが利き、安価で壊れにくいことから、アメリカ人の心を掴んでいます。
トランプ大統領は、追加関税の目的について「彼らが長年奪ってきた雇用と富を取り戻す」と述べ、友好国・敵対国を問わず、アメリカの利益を守る姿勢を強調しました。4月3日からは、すべての輸入自動車に対して新たに25%の関税が上乗せされ、乗用車は現在の2.5%から27.5%に、トラックは25%から50%に引き上げられます。これにより、日本から輸入される軽トラも50%の関税がかかることになります。
消費者の反応
トニー・チャイルズさんは、関税が消費者にとって良くない影響を及ぼすと警告し、値上がりにつながると述べています。取材中、軽トラを購入しに来たスナイダー夫妻は、「今が良い時期だと思う」と語り、9200ドル(約140万円)の軽トラを購入しました。彼らは、軽トラの信頼性と経済性を評価しています。
もしこの軽トラが4月3日以降に輸入された場合、25%の関税が上乗せされ、価格は約175万円に達する計算になります。年間600台近くを販売しているトニーさんは、企業努力で価格を抑える必要があると述べています。
トランプ大統領の支持者と反対意見
トランプ大統領の支持者は、追加関税を歓迎しており、「米国にビジネスが戻り、製造業が復活する」と期待を寄せています。しかし、ニューヨークの街の人々からは反対の声も上がっています。「車が値上がりするのは良くない」との意見や、「日本車はアメリカ製より信頼できる」との声が聞かれます。トランプ大統領は、NBCテレビの取材に対し、自動車の価格が上がることを「全く気にしていない」とし、値段が上がれば人々はアメリカ製の車を買うようになると述べました。
日本経済への影響
日本からアメリカへの自動車の輸出額は年6兆円以上に達しており、今回の追加関税は日本経済の重要な柱である自動車産業に深刻な打撃を与える恐れがあります。ジェトロ広報課の紀井寿雄課長は、関税の相談窓口に約400件の問い合わせが寄せられていると報告しています。発表後に方針が二転三転する可能性もあり、企業は正式な資料が出るまで慎重に見極める必要があるとしています。
結論
トランプ大統領の追加関税政策は、アメリカ国内での日本車の需要に影響を与え、消費者の購買行動を変化させています。今後の動向に注目が集まる中、日本の自動車産業は新たな挑戦に直面しています。企業は価格戦略を見直し、消費者のニーズに応えるための柔軟な対応が求められています。

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