プロシェアーズ(ProShares)は、米証券取引委員会(SEC)からの黙示的な承認を得て、エックス・アール・ピー(XRP)を追跡する3つの新たなETFをローンチする予定です。この新たな展開は、リップル(Ripple)社とSECとの法廷闘争が終結し、XRPに関する規制上の障害が取り除かれたことを受けてのものです。
新たなETFの内容
プロシェアーズが導入する予定のETFには以下の3つが含まれます:
- Ultra XRP ETF(2倍レバレッジ)
- Short XRP ETF
- Ultra Short XRP ETF(-2倍レバレッジ)
これらのETFは、XRPの価格動向に基づいて投資家にさまざまな投資機会を提供することを目的としています。ただし、XRPの現物ETFの承認は依然として保留されており、SECはこれまでに複数のXRP現物ETFの申請を承認していません。特に、ファンドマネージャーのグレイスケール(Grayscale)の申請には、5月22日という重要な期限が迫っています。
市場の反応と背景
プロシェアーズの承認は、テウクリウム(Teucrium)が今月初めに取引を開始した2倍レバレッジXRP ETFに続くものであり、これは米国初のXRP ETFとして注目を集めました。このETFは初日に500万ドル(約7億2000万円)を超える取引高を記録し、同社にとって「最も成功した」ローンチとなりました。
さらに、CMEグループ(CME Group)は先週、米国最大のデリバティブ取引所にビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)商品と並んでXRP先物を追加しました。これにより、XRPを追跡するETFの急増が見られます。
リップルとSECの法廷闘争の終結
XRPを追跡するETFの急増は、リップル社がSECとの長期にわたる法廷闘争を3月に完全に終結させたことに起因しています。この法廷闘争の結果、XRPに対する広範な規制上の逆風が解消され、投資家や企業がXRPに対してより積極的な姿勢を取ることが可能になりました。
まとめ
プロシェアーズの新たなXRP ETFの導入は、暗号資産市場における重要な進展を示しています。リップル社とSECの法廷闘争の終結により、XRPに対する規制の明確化が進み、投資家にとっての新たな機会が生まれています。今後の市場動向に注目が集まる中、XRP関連の金融商品がどのように展開されていくのか、引き続き注視していく必要があります。

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