ETHがアップグレード「Dencun」の試験運用を実施

イーサリアムの次期アップグレード「Dencun」が1月17日にテストネット「Goerli」で実施されました。このアップグレードには、特に期待されている機能「プロト・ダンクシャーディング」が含まれており、L2からL1へのデータ転送コストを大幅に削済め、L2の手数料を最大で100分の1まで下げる可能性があります。L2は、メインチェーンの負担を軽減し取引の速度を高める「レイヤー2」のことを指します。アップグレードは一時的なクライアントの問題後に成功しました。

さらに、Dencunは他の2つのテストネット「Sepolia」と「Holesky」でも試験される予定です。Goerliでの大きな問題がなければ、数週間以内にこのテストが行われるでしょう。メインネットでの実施時期は、今年の第1四半期が予想されています。

また、米国ではビットコインの現物ETFが承認されたことに続き、イーサリアムの現物ETFの承認への期待が高まっており、Dencunの注目度も上がっています。JPモルガンのアナリストはプロト・ダンクシャーディングがイーサリアムネットワークの活動改善に貢献し、2024年にはイーサリアムがビットコインなど他の主要な仮想通貨の上昇率を上回る可能性があると分析しました。