ビットメックス共同創設者のアーサー・ヘイズ氏は、11月27日に放送されたミルク・ロード・ショーにおいて、ビットコイン（BTC）の年末25万ドル到達予測を維持すると発表しました。現在の価格から約170%の上昇を見込む強気な姿勢を崩していないヘイズ氏は、先週のビットコインの8.2万ドル台への下落を底値と予測し、その後の反発を根拠にしています。
市場の状況と予測の根拠
ヘイズ氏は、ビットコインが8.2万ドルから9.2万ドル台まで回復したことを受けて、「底を打っており、ここから上昇できるだろう」と述べました。また、ブラックロックのビットコインETF「IBIT」への資金流入が主にベーシス取引によるものであることを指摘。ベーシス取引とは、大手機関投資家がETFを購入しつつ、先物をショートすることで利益を得る裁定取引のことです。
さらに、ヘイズ氏は、トランプ政権下での関税ショックによるレバレッジ清算が市場のリセットを促し、機関投資家によるレバレッジ解消がほぼ完了したと分析しています。
米ドル流動性の底打ちと量的引き締めの終了
ヘイズ氏は、米ドル流動性が底を打ったと指摘し、連邦準備制度理事会（FRB）が10月に25ベーシスポイントの利下げを実施したことを挙げています。ポリマーケットのデータによると、12月10日までの追加利下げ確率は87%に達しており、アナリストは早ければ12月1日に量的引き締めが終了すると予想しています。
これらの要因がビットコインの次の上昇局面を牽引するとヘイズ氏は予測しており、ビットコインが現在の最高値12万6,080ドルを突破し、年末までに25万ドルに到達する可能性があるとしています。
結論
ヘイズ氏は、これらの要因によりビットコインの価格が急騰する可能性があるとしつつ、予測が外れる可能性も認めています。「ロングポジションを保有しているので、どちらにしても満足だ」と述べ、強気な見通しを示しました。
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